Question Stage01~

紡がれる言葉での印象と目前に存在する上での印象の違い。一面であり、二面であり、多面の様。
#系列で発表されたStage、作品へのコメント等。






言葉が違っても意味が同じこと
言葉が同じでも意味が違うこと


01「壊れる何かに対しての。」

コレ書くまで台本というものは書いたことがなかったように記憶してる。
ひとつの輪があって、その時代はその場所や友達やらは大切なんだけど、時代が変わると居場所はそれぞれ変わって行くでしょ。立ち居地が変わってさ、その変化した場所から繋がることが出来ればいいんだけど、元のいた時代に戻ろうとすること、そうすることによってずれて行く「何か」というのが書きたくて書いた。先に進みたい人、過去に戻ることで慰められる人、いろいろいるしどれも間違っていないんだけど、輪の意味は変えて行かないと、意味つけて行かないと無意味な時間だよね。みたいなことを思っていたのでそういう話。

02「心臓と孤独」

対象喪失と喪の期間、喪の仕事の話なんだけど、当時これを場面として書けなくて独白劇みたいなもんになったんだが、結果的に未だに再演だとかなんだとか言われるのでやや複雑。大切なものとかね、そういうのは本当に人それぞれでさ、大切な人なのか、大切な気持ちなのか、大切な物なのか…まぁいろいろです。妙にウケがよかったのは自分が唯一出てたからという説もある。
これはまぁ本当に吐いた、吐いた作品。そして舞台空間でやるべきじゃなかった最たるもの(笑)

03「徒花の咲く季節」

これは最初から最後まで形態に悩んだ。01が日常写実的な会話ものとしたら、02は抽象朗読独白で、この03は最初で最後なんだけど場面転換やらいろいろあって構成としては迷い出てた。ネタそのものにつられてしまったのかなと。内容は「女」の話だった。女って生まれた時から女ではないんだよね。成長の過程で少しずつ変化していくもので、その変化ひとつでどうとでもなっていくっていうか。男性もそうなんだと思うけど、女って何か躓いたとき戻りにくいんだよねと。過程の生き物で、だからこそタイムリミットもあるわけで。性別は女でも、子供を生むという生殖機能的なリミットあるから複雑よね。

04「Fog」

脳内会話。系統は02と同じ。でもネタは「女」だった。まぁ一人の女の人の思考回路四分割妄想会話。外面と内面と女面と男面です。この頃、世紀末なんですけどもこのくらいまでは確実に自分の中に4つの面があったのも影響してる。対人における面というよりは、思考の面。とある事柄に対して思うことが4つの側面からの答えがあって、それを集約するのが自分みたいな。そうやって自分って言う物差しやらキャラやら構成しているんだよなぁ、とか思って書いてた。映像作家とコラボった。

05「抱く何かに対しての。」

知ってる人は知ってるけど、01のシリーズもの。Hzっうギャラリーを場を作って、そのある時間の切り取り。もともと小説ネタで作ってたので果てしなくこの話はあったりしたし。登場人物ある程度固定だし。さらにマニアしか知らないらしいんだが、02も形態変えただけで話の続きだったりする。
このあたりで芝居の形態では作りたいモノが出せないなと感じてたのでお疲れ気味。ネタは対象喪失のその後、もしくはその周囲の反応みたいな、ズレ。画家の個展とコラボった。

06「月じゃない」

某画廊の杮落としのイベントに出たやつ、短い。朗読での掛け合いみたいな。男と女の話でしかない。

07「在る優しみの距。」

○○何かに対しての、の話の流れなんだけど、主人公変えたのでタイトルが違う。別の側面からの対象喪失の影響の話。もともと台本って稽古前に数回、稽古開始してまたガシガシ書き直すんだけど、これは結果的に伝えたいものを考えたら最初の形態が一番シンプルだったなと未だに思う。本番のは本番のでいいんだけど。ここいらになってくるとネタよりも構成やらの方が変に無駄とかついて駄目だね。
だから実質この公演がある程度の規模でやった最後。間接照明作家とコラボった。

08「行為Ⅰ」09「行為Ⅱ」

これらは両方ともイベント参加もの。もれなく短く、男と女。「行為」っていうのはまぁいろんな意味でです。何かすることはすべて「行為」だもの。バンドとか音楽系とコラボった。

10「終わって始まる前に。」

もともと10本やったら芝居打たないと決めてたのですけれども、イベントで数は稼ぎつつ、打ち止めってたんだよね。でもこれもいろいろ事情があってやることになって、あはははだった。
5年くらい完全ブランク同士の小林さんともそもそと作って、初めて舞台に段差があった空間で、しかも小林との出会いで作ったキャラの一人芝居。これも01のシリーズのひとつ。
ブランクある中でかなりな無茶だったんだけど、おそらく一番シンプルでおもしろかった。その時の自分と小林のリンク度合いがジャストだったのか、小林さんが優しかったのかは知らないけど(笑)

NextStage

ないと思う。ただずっと考えてて出来なかった画家とのコラボがあるのでそこがね。それと10でやった形態というか、作り方ならいけるかなぁとはまだ思うけど、今の自分が何を書きたいかのオチがないからね、そこ次第。たまに話すんだけど、自分はやはり同世代でもどこの年代でもいいんだけどさ、悩んでるなり苦しんでる人なりの救いといったらおこがましいけど、100%同じ悩みや苦しみはもてないとしても似たような悩みはあるよ、一人だけど一人ではないということを伝えたいのでさ、そういうこと考えますとね、自分はかなり通常の同世代と離れたところにいてしまっているのでね、いまいちね。まぁわかんないです。やるなら根暗全開でも、救いはありたいしね。